第5章 吸血鬼と人間
「おい!バカ優!!何している!早く行くぞ!!」
優は三葉たちを追いかける。
いよいよ、吸血鬼たちとの戦いが始まる。
「前方に2級武装の吸血鬼が3体!」
「このまま、陣形を崩さずに行きましょう」
シノア隊は、どのチームより強く見えた。
実際にはそんなことはないのだが、団結感がやはりそう見せたのだろう。
シノア隊は吸血鬼を次々と倒していった。
順調だった。
ただ、今のところ貴族と会っていない。
貴族と遭遇すればそう簡単に倒せないだろう。
だけど、戦場で貴族に会わないなんてことはない。
避けられないことだ。
シノア隊は遂に貴族と遭遇した。
貴族2対と。