第5章 吸血鬼と人間
ドオォォォォォン!!
爆発音が聞こえた。
左の遠くの方で煙が上がっている。
きっとそこで戦いが起きているのだろう。
私はそこに向かうことにした。
運がよく近くに車があった。運がよかったのか、それとも私がここに来ることが分かっていたのか、、、?
車に乗る。
運転は得意な方ではない。
だけど、今はそんなこと気にしている場合でない。
早く優に会わなきゃ、吸血鬼に殺される前に。
私は必死に車を走らせた。
何度も何度も、事故を起こした。
だけど、そんなことするのが当たり前のように車を走らせた。