第4章 私とミカエラ
もう私はミカエラについて行く気満々だ。
何が何でもついていく。
そりゃあ普通に、当たり前のように、無理だとは言われたものの、ミカエラと一緒に仕度をしている。
「本当についてくる気?」
「うん!!!」
私は、子供のように返事をした。
ワクワクが止まらないのだ。それは、きっと優に会えると思ったからだろうか。
ミカエラはすっと立ったかと思うと、私の目の前に立つ。
意識してなかったけど、身長は私よりはるかに高い。
頭2個分なんて余裕で超えそうだ。
それに、がたいもいい。どんなに鍛えても私には真似できない。
ミカエラは動かない。
あ、あれ?な、なになになに?
見つめてる。ただただ、見つめてるだけ?
ミカエラの瞳の奥に映るのは何だろう?
そんなこと考えていたら、突然私の視界は天井に変わった。
もちろんミカエラも見えるのだけど。
ぼーっとしていて、急の出来事に思考が完全に止まってしまっていた。
ん?あ、あれ?私押し倒されている?!
私はベットに押し倒され、ミカエラは私の上に乗っている。
ミカエラは自分の指を私の指に絡ませる。
「僕も男なんだからね。みやびは僕のこと甘く見過ぎ」
ま、まぁ、これまで1ヶ月間一緒に暮らしてきたから分かるけど、ミカエラは少し強引に物事を押し付ければ、私の思い通りにしてくれた。でも、男の子として意識したことないといえば嘘になる。だって、キスされた時も傷跡舐められた時も、たまらなく恥ずかしかったし、、、それに、、、いや、余計なことを思い出してしまった。思い出したことが恥ずかしすぎて頬に熱を帯びていくのが分かる。