第4章 私とミカエラ
ミカエラは私の顔が赤くなっていくのに気付き、今まで見たことないような意地悪そうな笑顔をみせた。
「僕に襲われて興奮してるの?このまま僕にキスでもされたいわけ?うーん、、それとも優ちゃんのこと思い出してたわけ?」
「まぁ、僕はこのまま襲っちゃいたいけど」
ミカエラはそう言って顔を近付ける。
「なーんて、冗談だけど」
そう言って、ミカエラは私と絡めていた指を離して、馬乗り状態になってた体を離した。
キスされちゃうかと思ってた私はなんだか後味悪い感じで終わってしまった。
後味悪いなんて言ってしまったらまるで、私はミカエラのことが好きみたいじゃないか。
私のもやもやした気持ちを知りもしないミカエラは、戦いに行く準備をしている。
「みやびはちゃーんとここでお利口さんに待っててね。僕は優ちゃんとみやびを利用している人間どもを殺してくるから」
ミカエラは意地悪な笑顔だった。