第4章 私とミカエラ
「みやび、、、」
ミカエラは少し困った顔を見せる。
「ねぇミカ。私も連れて行ってよ。その戦いに。私、優と一緒にいたい。シノアさんも。三葉さんも。与一くんや君月くんも。私、謝らなきゃ。強くならなきゃ、、」
ミカがどんな表情をしてるのか分からない。涙で歪んでて見えない。困った顔してるんだろうな、、
無理なお願いだってことも分かってる。
だけど、だけど、、、!
みんなに会いたいし謝りたい。今さらのこのこと帰ってきて、謝るだけで済まされることだとも思っていない。
吸血鬼に寝返りしてると思われて殺されるかもしれない。
だけどね、私には大切な仲間がいる。
見捨てないと言ってくれたシノアの表情を忘れることはできない。
みんなが仲間のことを思って、守って、助けられて、、、
私だけこんなところで立ち止まってる場合じゃない。
ミカエラ以外の吸血鬼は絶対に殺す。
私の家族を殺した吸血鬼を絶対に殺す。
私は、人間の元に帰れるか分からないのに、そんなことを心の中で誓った。