第4章 私とミカエラ
いや!!だからと言って、私のためだけにミカが任務を放置してもいい理由になるのか?
「大丈夫だよ、私は!ミカは戦いに行って、そして優を連れてきてよ」
いや、待って、、、よく考えてみれば優を連れてきたら私は日本帝鬼軍の敵に回すことになる。人間に攻撃しろと言ってるのと同じだ。
そもそも、優を連れてくるより私が戻るのが当たり前というか、、、でもそしたら、ミカと暮らすことはできないのか。
「どうしてミカは戦うの?」
私はつい聞いてしまった。
「何でってそりゃあ、みやびと優ちゃんを助けるためだよ。吸血鬼からも人間からも、、」
「ねぇミカ、、、人間を殺さないで、、」
「何言ってるの?みやび。みやびと優ちゃんは人間に利用されてるんだよ?」
いつになく、ミカエラは冷静さを少し失っているようにも見える。
利用なんかされてないよという言葉は声に出らなかった。
声じゃなくて涙しかでてこなかった。