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終わりのセラフ

第4章 私とミカエラ



部屋にこもっているのは憂鬱で、退屈だった。
外に出たいと思った。
もし、食材がなくなったら外に出る理由が出来るけど
食材は一向に減る気配はない。
1週間たった今でも、まだかなりの量残っている。
まるで、こんなに帰りが遅くなることが分かっているみたいだった。

私は、部屋に置いてあった本をずっと読んでいたけど読み終えてしまった。内容は吸血鬼について。
どちらかといえば、人間が読む本のように思えた。

寝て、食べて、本を読んで、また食べて、寝て、という生活を送っていた。
優たちに会いたいと思った。
優たちの中では私が死んだことになっているなんて考えもしなかった。

脱出することも考えた。だけど、曖昧に残る家族が殺される記憶と、鮮明に覚えているあの吸血鬼の顔を思い出してしまえば、そんなこと出来るわけなかった。

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