第4章 私とミカエラ
顔が赤くなるのが分かった。
「みやびが泣いてるの見てられなくて、、ごめんね」
ミカエラはそうな風に言った。
私のファーストキスが、、と考えていると
「覚えてないだろうけど、初めてじゃないからね」と。
前にもキスをしたということを思うとなおさら恥ずかしい。
そして、この沈黙は気まずい。
しばらくは、ただただ歩くだけで何の会話もなかった。
このままではいけないと思い、私は聞いた。
「優はここに連れてくるの?」
「優ちゃんも連れてくるよ。みやびもそうしてほしいでしょ?」
「私はみんなの元にも帰りたいかなぁ、、謝りたいこともあるし、、」
「だめだよみやびは人間のものになっちゃ」
「ミカは、、、地上で過ごそうと思わないの?
私はみんなでまた暮らしたい。地上で」
「そっか、、じゃあ僕が人間たちを、、、」
ミカエラは小声で何か言った。
聞こえなかった。
だけど、もう部屋に帰り着いて聞き返すこともできなかった。