第4章 私とミカエラ
「懐かしいなぁ」
ミカエラはそう言った。だけどすぐ後に、「昔はみやびが眠れない夜はこうやって一緒に散歩したんだよね」と付け加えた。
確かに外に出てみればたくさんの吸血鬼がいた。
1人で出なくてよかったと思った。
「ごめんね、ミカ、、私はミカのこと忘れてしまって、、」
つい言ってしまった。
涙が溢れた。ばれないように下を向いた。
「みやび、顔を上げて」
そうミカエラが言うから涙をこっそり拭いて、顔を上げた。
と、同時に私の唇に何かが触れた。ミカエラの唇が触れた。
事故ではなかった。