第2章 鬼呪装備
金髪の男の子は私に言った。
「見捨てられたくないんだったらこっちに来てよ。
また、前みたいに一緒に過ごそう」
「そうだね」と言いかけたとき、ふと頭に優のことがよぎった。
もし、私が金髪の男の子についていったら、優はどうなるの?
優を見捨てるの?
そんなことしたら、私、優に嫌われちゃう。
名前も思い出せない、この金髪の男の子は本当に私の家族なの?
「みやびはひどいね。僕のこと家族じゃないと思ってるなんて、悲しいよ」
金髪の男の子は言う。
「待って。だって、優を見捨てることは出来ないの」
「優、、?みやびは優って奴に見捨てられないと言い切れるの?」
私は何も言えない。
見捨てられないと信じたいけど、やっぱり怖い。
優、優、、ゆう、、、
私は優に依存してるのかな。
でも、やっぱり優がいないのは嫌だ。