My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
✣
「ふ、ふぅ…ッ」
頑なに咥えたスカートを離さない雪からは、くぐもった荒い吐息しか聞こえない。
だけどその声が切羽詰まるように短くなると、限界が近いのがわかった。
なんせ俺を締め付けてくる内部がキツい。
ヒクヒクと温かい粘膜の内側が戦慄いてるのがわかる。
その気持ちよさに身を委ねるように、腰を掴んで突き上げる。
ぐりっと深く雪の中に擦り当たれば、目の前の体が大きく跳ねた。
「──…ッ!」
「くッ…」
一気に蜜部が収縮する。
絞り出すように締め付けられて、持っていかれそうになる感覚に咄嗟に耐えた。
声にならない声を上げて、びくびくと腕の中の存在が絶頂に戦慄く。
その震えが落ち着いた時には、中途半端に服を纏った肌はしっとりと汗ばんでいた。
イッた直後の顔が見たくて体を僅かに離せば、緩んだ口からスカートの端を落としながら見てくる目と重なった。
じわりと滲んで濡れた、朧気にも見える目。
上気して赤い頬。
汗で乱れて首筋や額に張り付いた髪。
ずっと服を咥えていたからか、半開いた口から糸を引くように零れ落ちる生唾。
ゾクリと芯が疼いた。
「……悪い雪」
「…ユ…?」
「俺はまだイッてない」
もっと雪を感じていたいが為に耐えていたけれど、駄目だった。
目の前の体を支配したい欲に駆られて、そのままベッドに押し倒す。
「きゃぅ…っ」
驚きで上がった声は普段聞かない女らしいもので、そんな声にさえもゾクゾクした。
「あっ…!? 今、動いちゃ…ッ」
慌てて制する声も無視して、腰を打ち当てる。
肌がぶつかる音に、結合部から零れる粘着質な音。
「やぁ…ッ! それ深…ッあっぁ…!」
一層大きく木霊する雪の喘ぎ声も全て、俺の欲を掻き立てるものでしかなかった。
腰を捕まえて、何度も何度も突き上げる。
貫いて、揺さぶって、目の前の体を貪り喰らう。
「雪……はッ…雪…ッ」
支配欲しかないその行為は、まるで獣のようだった。
何度もその名を呼んで、刻み込むように雪を犯す。
突き上げる度に跳ねる体は縛った手首だけが俺の首に縋っていて、されるがままだった。