My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
✣
キシキシと微かにベッドが軋む。
下から私を突き上げるユウのモノは、初めて受け入れた時のような痛みはなかったけど、圧迫感のようなものは残っていた。
だけど。
あの時は痛みで感じる余裕のなかった、その硬さや温かさが伝わってきて、なんだか私まで体が熱くなる。
膣奥がぞわぞわする。
「は…っ中…キツ…ッ」
目の前にあるこの顔もそう。
はっきりと見える明るさの中、少しだけ眉を潜めて息継ぎするユウの顔は、普段見たことのないものだった。
開けば悪態ばかりの口から漏れる、熱を帯びたような声。
怒ってばかりの眉間に皺寄せた顔も、今は切なさが垣間見える。
ドキドキする。
心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかってくらいに、胸が鳴る。
私の中を擦り上げる動きと、感じる体の熱と、見たことのない色気を纏うユウの姿。
それ全部が私の鼓動を激しく打ち鳴らしてやまない。
「ん、んん…ッ」
「何言ってるか、わかんねぇ、よ…ッ」
手首を縛られてるから、上手く掴まっていられない体は突き上げられる度に跳ねる。
代わりに耐えるように強くスカートの端を噛み締めると、浅く息を吐きながら目の前のユウの顔が笑った。
馬鹿にするような笑いじゃない、愛おしそうに見てくる目。
ああ、駄目だ。
一つになって与えられる気持ちよさも、勿論あるけど。そこに拍車をかけるのは別のもの。
体と心、二つで気持ちよくなる感覚。
「にして、も…締め付け過ぎだろ…ッ」
腰を両手で押さえられて、中をぐりぐりと掻き回される。
あ、それ駄目。
奥がぞくぞくする。
思わず首を振り被れば、ユウはまた笑った。
「これがイイのか」
「ッ!」
まるで見透かされてる気分になる。
否定したいけど否定できない。
だってユウの言う通りだったから。
掻き回されて、そこから微かな水音が漏れる。
暗い部屋で抱かれた夜は、音だけが耳にクリアに響いて、そこに羞恥心を掻き立てられたけど。
音だけじゃなく視界も交えると、それ以上のものがきた。
恥ずかしい。
でも気持ちいい。
快感に震える体を押さえられなくて、縋るように目の前の体に抱きつく。
すると応えるように背中に手を回されて、私の中で蠢く熱はその激しさを一層増した。