My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
「ったく、だからうだうだ言うなっての。こっちの方がもっと触れられんだろ」
「っ…」
未だに煩い雪をあしらいながら、さっきよりぐっと密着した体を抱いて間近にある顔を覗く。
薄らと化粧されたその顔は、いつもの雪に更に色気みたいなもんを纏わせていた。
着飾っても雪は雪で変わらないと思ってたが…これは俺には悪影響かもしれない。
色んな意味で。
いつもよりはっきりと縁取られた長い睫の上に、視線を上げる。
前髪を軽く掻き上げて、見えた額に口付けた。
「怪我、やっと治ったな」
「え…?」
もう額を覆うように貼っていた絆創膏はそこにはない。
見えた肌には傷らしきものはなにもなくて、内心ほっとした。
完治に時間が掛かってたから、跡でも残るかと思ってたが…無駄な心配だったか。
「……うん」
ぽすりと肩に乗る雪の顔。
表情を隠すように顔を埋めて、ぎゅっと抱きついてくる。
「?…どうした」
「…ううん」
背中に手を当てて問いかける。
短い言葉で曖昧な返事をしつつ、齧りつくように体は一部の隙もなく密着したまま離れない。
…んな密着したら見えねぇだろ。
……ま、いいけど。
「っ…!?」
太腿に這わせた手を、薄いレース生地の下に滑り込ませる。
反応を見せて顔を上げる雪に構わず、跨いで広げた股の付け根に指を這わせた。
薄い下着の上からでもわかる、じんわりと熱を持った肌。
手探りで辿り着いた秘部の中心を軽く指先で引っ掻けば、俺の膝を跨ぐ足に力が入るのがわかった。
…前も思ったが、
「敏感だよな、お前」
「え?…ぁ、ふ…ッ」
「こうして下着の上から触ってるだけでも、感じてんだろ」
円を描くように秘部の周りを刺激したり、指先で中心を引っ掻いてやれば、しっとりと下着が濡れてくる感覚。