My important place【D.Gray-man】
第33章 Twin of a bond
「でもどーやって確かめるの? ラースラじゃないって言ってるよ」
「ロードが言ってただろ、まだアイツは覚醒してないって。だったら──」
「このッ! 放して!」
「いっで!?」
「あ。」
前と後ろから押さえ付けてくるから、簡単には抜け出せないけど、伊達に神田と何度も稽古してないから。
どうにか自由な足で、押さえ付けてくるデビットの腕を蹴り上げる。
間で挟んでる癖に、私を無視して話さないでくれませんか!
「てんめ…ッパンツ見えるぞ暴力女!」
「!」
言われて気付く。
そうだ、今は短めのスカート姿だったんだっけ。
ああもう、こういう姿は本当にやり難い。
旧団服の頃に短いスカートで堂々と戦ってたリナリーは、本当に尊敬する。
私には無理です。
「大人しくしねェとこの場で犯すぞ、ぁあ!?」
「んな…ッ! 公衆の面前で何口走ってんの変態!」
「うっせェバーカ! 何度だって言ってやる、次蹴ったらそのスカート裂いてあんたの局ぶ」
「ぎゃー! 自主規制!」
堂々と下ネタ発言しない!
誰だこんな未成年にそんな言葉教えたの!
「ヒ~…なんか二人共楽しそうだネ」
「楽しんでねェよ!」
「どう見たらそう見えんの!?」
しみじみと後ろから呟いてくるジャスデロに、思わず二人で言い返す。
全く微塵も楽しんでませんけど!
「ったく、うぜェな。すぐ済むってのッ」
「な…んッ」
怒り任せに乱暴な手つきで、デビットが私の顔を両手でがしっと掴む。
瞬間、
ゴチンッ!
勢いよく額と額がこんにちは。
「つぅ…!」
遠慮のない頭突きに、思わず言葉は止まってしまった。
というか痛い…!
衝撃で目がチカチカする。
「いってェ…!」
それは私だけじゃなく、目の前の頭突きをかました本人も同じだったらしく。シュウウ、と額から煙を出しながら悶えていた。
…いや。
痛がるなら最初からしないでくれるかな。