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My important place【D.Gray-man】

第49章 つむぎ星に願いを



「…そういう話はやめようよ…」

「何言ってんだ雪、折角盛り上がってんのに」


 盛り上がる場所を間違ってる。
 此処は皆の憩いの場です。


「あのね、周りを見て。そして私を見て。女なんですけど一応」


 なんで毎回普通にAV話に誘ってくるかな。
 女に見られてないことはもう充分理解してるけど。
 そんなだから、ユウに変な知識身に付けんなって怒られ…て…


「ちぇ、仕方ねぇなァ」

「じゃあアレで我慢するか」

「…あれ?」

「雪の夜のアッチ話」

「ぶっふッ」


 一瞬逸れた意識が、またも無理矢理引き戻される。
 というか何も飲んでないのに吹いてしまった。
 何、私の夜のアッチ話って。
 表現が色々と曖昧でツッコミ所満載過ぎるんだけど。


「前々から気になってたんだよなー」

「オレらの雪に手を出したからには、きっちり責任取って貰うつもりだけどよ」

「その前にあいつは男として雪を満足させられてるのかって」

「…ナンノ話ヲシテイルノカナ…」

「何って、夜のアレだよアレ」

「お前と神田の」

「「「セック」」」

「だから口を揃えて言わない!」


 絶対皆まで言わせないからね!
 クロエの耳に入ったら私が殺される!!


「なんだよ、周り見てないのは雪だろ」

「大声出すと周りに聞かれるぞ」


 待って私が悪いの?
 ねぇこれ私が悪いの?


「で、どうなんだよ夜の方は。やっぱ物足りねぇか?」

「いや、神田のことだ。嫌がる雪を夜な夜な無理矢理…」

「うーわーマジかよ…SMプレイでもしてんじゃねぇの?」

「道具使うタイプには見えねぇからなー。実力行使だな、アイツ絶対」

「「「で、どうなんだよ?」」」


 どうもこうもそんなこと口揃えて聞かないで。
 というかそんな勝手な妄想してたの私で。
 いくら女として見られてなくても、それは流石に恥ずかしいんだけど。

 何か反論しようにも、期待に満ちた目で見てくるファインダー仲間はまるで恋バナに群がる女子高生のようで気圧される。
 見た目はゴツい筋肉の塊だから尚更。

 …というか、どうもこうも。
 そんな話のネタになるような情報は生憎何もない。
 だって私自身、ユウの私への接し方なんて…わからなくなっているんだから。

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