My important place【D.Gray-man】
第45章 10/31Halloween(番外編)
破けたセーターの間に顔を埋めた神田が、硬く主張する胸の頂を口に含む。
ちゅるりと唾液を絡ませながら吸い付き舌で転がせば、雪の手が堪らず神田の肩を掴んだ。
「なん、かそれ…っユウ、変態ぽい…っ」
「は、男なんてそんなもんだろ」
詰られようとも止める気はない。
胸の愛撫を繰り返していれば、彼女の悪態も嬌声に混じって消えていく。
「お前だって言うだろ、俺限定で変態だって。好きな女の肌なら、どんな姿も見たくなるもんだろ」
「ふあ…っ」
"ユウだって男だかんな。女の生肌が目の前にあれば絶対目を止めるかんな"
じんじんと胸への響きを嬌声に変えながら、雪の脳裏に浮かんだのは今朝方ラビと交わした会話の一部だった。
多少意味は違えど、確かにラビの言う通りかもしれない。
神田だって男なのだ。
盛りもするし欲情もする。
"好きな女"ならば。
行動で示すその事実が、ドクリと雪の鼓動を高鳴らせた。
「でも、こんな恰好、や…ッ」
「……そうか?」
それでも羞恥でふるふると首を横に振れば、胸元から顔を上げた神田が見下ろしてくる。
ふ、と。
何故か口角をつり上げて。
「嘘つくなよ。尻尾振って善がってる癖に」
「え、…っ!」
神田の手が太腿を這い上がり、尻の下へと伸びる。
撫でられたのは、狼の形を残したままのふさりとした尾だった。
言われて気付く。
ぱさりぱさりとシーツを叩く尾は、雪の意思とは裏腹に揺れ動いていたのだ。
「意地っ張りな雪には丁度良い代物だな。本音がわかる」
「あ、や…ッ」
「"嫌"じゃねぇだろ?…ここも気持ちいいのか、ピクピクしてる」
「や、んン…!そんな所、擦らないでぇ…ッ」
肌触りの良い尾を握って付け根を指先で擦れば、獣の尾は震えながら揺れ動く。
普段は感じ得ない雪の性感帯を見つけたようで、神田の体も高揚するようだった。
自然と息が荒くなり、愛撫する手にも力が入る。