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My important place【D.Gray-man】

第45章 10/31Halloween(番外編)



「さっき自分でも言ってただろ、ハロウィンだからって。なら俺も菓子を強請っていいよな」

「でも…ユウ、甘いの嫌いなんじゃ…」

「こういう甘いもんなら好みだ」



太腿の間から引き抜いた指先を、雪の眼下に晒す。
多少濡れているのは、汗などではないことは互いにわかっていた。
見せつけるように指先の愛液を舐め取る神田に、息を呑んだ雪の顔が赤みを帯びる。



「そ、そんなの甘いなんて言わないっ」

「お前にとってはな」

「ぁっ…ちょっ何ッ」



脚の間に割り込んできた神田の膝が、ぐっと押し上がる。
先程の優しい愛撫とは違う。
秘部に押し当てられ持ち上げてくる膝に、堪らず雪の爪先に力が入る。
足先で立つ不安定な感覚に目の前の服を掴めば、密着する体。



「俺には甘いんだよ、どこもかしこも。満足させられんのは雪の甘さだ。それを寄越せ」

「…っ」



壁に雪の体を押し付けながら、容赦なく催促してくる。
遠慮のない物言いなのに、声色は相反して優しい。



(反則だよ、そういう言い方…)



体を欲する時の彼は無自覚なのか、到底雪が抗えない姿を見せてくる。
止められない欲を自身の中にも感じながら、目の前の体を受け入れるように服を掴んでいた手を広い背に回した。

神田自身の匂いと、混じるアルコール臭。
被さる体から発する匂いが強さを増したように思えて、くらりと酔いが回る。



「なら…残さず、食べてよ」



その酔いに感化されるように零した声は、雪自身も驚く程にしっとりと濡れていた。



「言われなくても」



欲と熱を帯びる。
捕食者に変わる神田の目が、一瞬深紅に染まったように見えた。









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