My important place【D.Gray-man】
第45章 10/31Halloween(番外編)
「そんなユウが私の恰好なんて、わざわざ気に止めるはずないから」
彼の誕生日の為にと着飾り会いに行った時も、開口一番"却下"と駄目出しを喰らった。
神田が気にしていたのは着飾る姿の可否で、そこ自体への興味は向いていなかった。
そんな神田が、ラビのような反応をしようか。
(絶対ない)
それは雪の中で確信にも似た自信となっていた。
「───おはようございます、雪さん。可愛い恰好してますね」
「…そういやもう一人いたかな。疚しさのない男の子」
「…そーさね」
食堂内。
いの一番に出くわした爽やかな少年の笑顔を前にして、雪とラビは同時に頷いた。
神田とは別の意味で、中々本能に染まらない人物。
それはこのアレン・ウォーカーにも言えることなのかもしれない。