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My important place【D.Gray-man】

第42章 因果律



「なんでここに!? 警察に捕まったんじゃ…!ってあんちゃんが知ってるってことは黒尽くめの仲間!? なぁっねーちゃ」

「うるっさい! 今は話し掛けないでってば! あと次乳ナシ言ったら殴る! その変な頭の玉割るまで殴るから覚悟なさい!」

「ッ…ゴ、ゴメンナサイ」

「わかればよろしい!」

『…このねーちゃん、威勢ええなぁ…』


 胸をとやかく言う相手は子供であっても女性の敵。
 クワッと激しい剣幕で捲くし立てる雪に、ティモシーは早々素直に謝ることにした。
 女性は胸関係で怒らせると怖い。
 エミリアでよく経験している。


「あらてのにんげん…? ばかな(どうやってけっかいをやぶった)」


 少し遠目に見える、真っ白なマントを纏った女。
 エクソシストではない雪の姿に、レベル4は驚きを隠せないでいた。

 どう考えても、此処に来られたのならば結界を解いたか通り抜けて来たということ。
 まだ此処は暗闇の世界。
 となれば、結界を破らず素通りしてきたのか。

 しかしそれには疑問が浮かぶ。

 このハースト孤児院を囲んでいる結界は、自分達AKUMA側の者しか通れないはず。
 何故彼女は結界をすり抜けて来られたのか。


「あれ…雪さん!?」

「何…ッ?」

「なんであいつが此処に…ッ」


 そして驚愕しているのはレベル4だけではなく、アレン達もまたその目を疑っていた。

 何故彼女は此処に。
 パリ警察署の独房を出られたのか。
 しかし何故彼女一人だけ?
 ジジ達が見当たらない。

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