My important place【D.Gray-man】
第42章 因果律
『今のおまいの姿が証やろ』
………ああ…そっか。
やっぱりそうなんだ。
あのAKUMAって奴らは、イノセンスって武器じゃないと倒せないみたいだから。
そんな一つ目お化けをこいつは食ったんだ。
どうやらオレの額の玉から生まれたらしい、こいつはオレの能力で…そして、AKUMAを倒すことのできる力。
「ティモシ…」
近付いてくるAKUMA達。
その後ろで、ホクロのあんちゃんの体を抱いたエミリアが見える。
肩から沢山血を流した所為か、真っ白い見慣れたシスターのブラウスは真っ赤に染まっていた。
「…ッ」
泣きそうになる。
だけど唇をぐっと噛み締めて耐えた。
…駄目だ、今は。
"エミリアを守らないと"
院長先生やチビ達みたいにしちゃいけない。
エミリアは絶対に守るんだ。
「…………ねぇ、」
『ん?』
「え~っと……」
『…好きに呼びやっしゃ、マスター』
「……じゃあ、ツキカミ」
イノセンスなんてモン、欲しくないけど。
今この手にある能力でしか、このAKUMA達を倒せないのなら。
「こいつらの倒し方、教えて」
とことん利用してやる。
院長先生達の、仇だ。