• テキストサイズ

My important place【D.Gray-man】

第42章 因果律



 それから2年間
 最初は喧嘩ばかりだったけど

 毎日毎日エミリアと追いかけっこして
 一対一で勉強会させられて
 おっぱい落としして
 頭殴られて

 あ、どっちかって言うと蹴りの方が多かったっけ
 ガルマーの奴、エミリアに護身術なんて教えるんだもんな


 とにかく、気付けばそれはオレにとって当たり前の日常で
 エミリアの声を聞かないと一日が始まらないような
 そんな感覚になっていた


 孤児院のシスターをしてるエミリアだから
 オレやチビ達の保護者面をすることも多い
 それがなんだか悔しくて

 まだまだ子供で身長もチビだけど
 いつかエミリアよりもでっかくなって強くなって
 そしたら今度はオレがエミリアを見返してやる

 そう思うようになった


 いつか

 エミリアみたいに上から見下ろしてやって
 エミリアみたいに屈託なく笑ってやって
 エミリアみたいに今度はこっちが保護者面してやって


 そして

 今度はオレがエミリアを守れるように


 いつの間にか、気付けばそう思うようになった
 気付けばそれだけの存在になっていたんだ










「ティモシ…ッ」

「最期の言葉はそれかァ!?」


 恐怖に怯えた顔で、涙を浮かべたエミリアの口から零れるオレの名前。
 その顔に覆い被さる大きなAKUMAの手の影。

 やめろよ。やめろ。

 そんな汚い手でエミリアに触るんじゃねぇ…!


「やめろぉおおお!!!!!」




















『 ツ キカ ミ 』




















 変な声が、聞こえた

/ 2655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp