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My important place【D.Gray-man】

第42章 因果律



「ああん? なんだぁこの女ァ…!」

「放しなさいって言ってるのよ、この化け物共…!」

「しゃらくせぇ!」


 ドンドンと、幾つも発砲される銃弾。
 それはAKUMAの体に穴を開けていくのに、全く効いていないようだった。

 エミリアは肩から血を流してるみたいだけど、どうやらあの爆風には巻き込まれなかったらしい。

 死んでない。生きてる。
 人形にもなっていない、いつものエミリアの姿。

 それは一瞬オレをほっとさせたけど、でも別の不安を駆り立てた。


「や…っやめろバカ! 死んじゃうぞエミリア!」


 このまま銃弾を浴びせてもAKUMAは倒せない。
 それどころか──…!


「逃げろ! エミリア!!」

「遅ぇよぉおおん!」


 無数の目玉を持った機械のようなAKUMAが、エミリアに襲いかかる。
 その巨体に何発も埋め込まれる銃弾。
 やがてカチカチとエミリアの持っていた銃は空砲を鳴らすばかりで、弾を使い切ってしまった。


「それで終わりかァ!? シスターさんよォ!」

「な…なんで…!」


 なのにAKUMAは倒れない。

 駄目だ、やめろ。


「その体引き千切ってぇ! 飛び散った内臓で"ごめんなさい"って並べてやる! ギャハハハハ!!!」


 大きなAKUMAの手がエミリアの頭から影を被せる。

 やめろ、やめろ…!


「やめろぉおお!!!」


 なんでだよ
 なんでエミリアが死ぬんだよ


「お前ら絶対…!」


 嫌だ
 嫌だ


「ぜってぇ許さねぇええ!!!!」


 絶対嫌だ…!!!!











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