第1章 第一章
部屋の中に侵入したが一期が起きる上がる気配は無い。鶴丸はそれを良いことに更に一期に近づく。すると布団の中から荒い息づかいが聞こえた。
不思議に思い耳を澄ます。間違い無く布団の中から聞こえる。よく見れば掛け布団が微かに上下していた。
(おいおい一期、一体何してるんだよ?)
まさか寒くて乾布摩擦でもしてるのか?ならば暖めてやろう。そう思い布団に飛び込もうとしたその時。
「っつ! 蛍丸…殿」
微かに聞こえた一期の声。今彼は確かに蛍丸と呟いた。それに今一期は…
自慰をしていた。普段の一期からは想像できない事の一つであったので驚きは大きかった。
こいつはいい驚きだ。今与えられた新鮮な驚きに満足すると鶴丸は恋敵の部屋を後にした。