第1章 第一章
「いい朝だ。気持ちが良いよ。なぁ、主」
「そうだな、ところで鶴丸今何時だと思う?」
不機嫌そうにこちらを見る自分の主を見て鶴丸国永はバツが悪そうに笑う。
ちなみに現在の時刻は朝の四時。まぁ、これが一昔前の人々の起床時間であるが…
「一昔って平安時代だろ。良いこと教えてやるよ鶴丸。今は平安時代から千年後で俺の起床時間は七時だ バカヤロゥ!」
そう言って主は再度布団に潜るが、それでは困るので鶴丸は豪快に布団を剥いだ。
「主、俺は寝れなくて困ってるんだ。多少は付き合ってくれよ!」
「うるせぇ鶴丸。さっさと自分の部屋で羊数えて寝やがれ!」
主に毒を吐くかれたが、どうしても眠れない、その理由はもちろん蛍丸である。彼を思うと目が冴えた。