第7章 特別指南 1
自室のすぐ隣の小さな扉を開ける。
そこは隊長専用の浴室だ。
「ここって……」
「僕専用の浴室だよ。仕事で生活が不規則だからね。好きな時間に入れるように、他の隊長も持ってるんじゃないかな。」
小さな扉の内側の鍵を素早く掛ける。
「風邪をひくから汗を流してしまおう。」
下ろした優姫の着物に手をかけるとぎょっとした表情になる。
まぁ、そうだろう。
「あの、あの、何を?」
いつも落ち着いた彼女がパニックになっている。
とどめの一言を言ってやる。
「お風呂に入ろうとしているんだよ?」
「藍染隊長お先にどうぞ!!私は外に出てます!!」
立てないから這って扉に向かおうとしているらしい。
容易く捕まえて腕の中に捕らえる。
とびきり甘い声で囁いてやる。
「一緒に入ろう。」
「ひっ……だっだめです……」
優姫は真っ赤になって泣きそうだ。
「一人では立てないし、お風呂に入れないだろう?汗が冷えて風邪をひく。襦袢を着たままでいいから、おいで。」
「…………」
今にも泣きそうだが襦袢を着たままなら、と悩んでいるのか目が泳いでいる。
激しく抵抗されないのをいいことに帯に手をかけほどいてしまう。
「あっ!ダメっやっぱりだめですっ」
羞恥に我に返って着物を押さえようとする手を制して素早く脱がせてしまう。
襦袢一つを残して全て脱がせると観念したのか黙っておとなしくなった。