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その胸に抱くのは~BLEACH~

第7章 特別指南 1


藍染隊長が出ていった後、渡されたリストを確認する。
とりあえず端の棚から見ていこう。
こういう整理や事務仕事は四番隊の隊士は得意とする分野だ。
私も何度か護廷十三隊の書庫の整理を経験した。
こういう仕事は嫌いじゃない。

黙々と作業に没頭してしまった。
そろそろ夕刻だ。
食事の準備のお手伝いをしに行こう。
他の隊に出向いて解ったけど、それぞれの隊舎の台所、トイレ、浴室って同じ場所にある。
隊舎の構造は一緒って迷わなくていいから、機能的。


台所で今日の食事当番の隊士の方たちと料理をする。
少し話を聞くことが出来たけど、藍染隊長って部下からの人望がある方なんだ。
皆が凄く慕っているのがよく解った。
私も会って早々父みたいだと思ってしまったから、何となく解る。
そばにいるだけで安心する雰囲気がある。
寝泊まりの部屋を強引に決められた時の目はちょっと怖かったけど……


藍染隊長の部屋へ食事を運ぶ。

「藍染隊長、夕食をお持ちしました。」

控えめに声をかけると中でどたばたと慌てる気配がした。

「すまない、もうこんな時間になっていたんだね。ほったらかしになってしまって悪かったね。」

「いえ、大丈夫です。お食事、中に運んでよろしいですか?」

「あぁ、ありがとう。」


部屋に入り食事の準備をする。
文机には大量の書類の山が積まれていた。

これを一人で処理されていたの?
何かお手伝いできればいいけれど。
食事の膳を前に藍染隊長がふと気づいたように私の顔を見た。
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