第6章 四番隊のお仕事3
「一週間お世話になります。よろしくお願いいたします。」
ペコリと頭を下げる。
うんうん、と頷き藍染隊長はニコニコと笑う。
「とりあえず僕の時間が取れない時は雑務を手伝って貰えるってことだったけど……」
「はい。食事の準備や掃除、事務仕事なんでもやります。お世話になるのですから、遠慮なく仰って下さい。」
姿勢を正してまっすぐ藍染隊長を見る。
卯ノ花隊長にせっかく口添え頂いて貰えた貴重な時間だ。
五番隊でも役に立てるように頑張らないと。
気持ちを引き締めている私を見て藍染隊長はクスリと笑う。
「うん、じゃあ書庫の整理をお願いしよう。」
藍染隊長の案内で書庫に向かう。
途中すれ違う隊士の中に同期生がいた。
「瑞原さん?」
「こんにちは。」
「今日はどうしたの?」
「一週間ほどこちらでお世話になります。」
「えぇ?そうなの?じゃ、じゃあ今度一緒に飯でも……」
「はい。ご予定が合えば誘って下さい。」
軽く会釈して少し先を行く藍染隊長に追いつく。
振り返った藍染隊長が後ろで頬を赤らめた隊士をチラリと見たことに優姫は気付かなかった。
「ここだよ。」
隊舎の奥まった所の一室に入る。
「わぁ……」
思わず感嘆の声が漏れた。
ズラリと並ぶ書棚に沢山の書物。
護廷十三隊共通の書庫程ではないが充実した数々の書物に驚く。