第6章 四番隊のお仕事3
数日後、卯ノ花隊長に呼び出された。
「藍染隊長ですか?」
先日相談した内容の適任者として卯ノ花隊長がお話を通してくれたらしい。
「ええ、藍染隊長なら知識もあるので呪術に関する事も何か解るかもしれませんし、剣術の腕も確かです。」
確かに……他の隊長と言えば剣術の腕はあるけど、つねに殺し合いを強要されそうな更木隊長。
呪術関係に興味ありすぎて実験台にしたくて堪らない涅隊長。
二人とも両極端過ぎて頼めない……
藍染隊長か……
温厚で隊士の人望も厚い隊長。
あまり覚えていないけど、翠光を始解させた時に側にいて下さった隊長。
穏やかで博識と言われたら納得だけど、剣術の腕も確かな方なんだ。
「一週間ほど五番隊に出向いてあちらの雑務を手伝って下さい。藍染隊長が少しずつですが毎日お時間を取ってくれるそうです。その時に指南して頂きなさい。」
「はい、ありがとうございます。」
「一週間でどれだけのことが出来るかは解りませんが、頂いた時間を大切に使って励みなさい。」
ニッコリ笑って見送ってくれる卯ノ花隊長に感謝して、一週間の出向が決まった。