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その胸に抱くのは~BLEACH~

第6章 四番隊のお仕事3


「隊士の方々の健康確認終わりました。特に深刻な症状の方はいませんでした。」

朽木隊長の前に立ち報告する。
あの透明な瞳に見られているとどうしようもなく胸が高鳴ってしまう。

「ご苦労だった。」

「では、最後に朽木隊長のお身体の確認をさせていただきます。椅子に掛けて頂けますか?」

「ああ。」

椅子に掛けた朽木隊長の前に立ち、両手を翳す。
霊力を使いながらゆっくりと確認していく。

身体に大きな怪我や不調はないみたい。
血液の流れに集中しながら身体の中を探る。
均整の取れた完璧な体躯。
少し疲れが目に出ているくらいだろうか?

「少し、失礼します。」

軽く目を閉じて貰うと両手を目を覆うように当てる。
鬼道を使って治癒する。


目を覆われたままで暫くたった頃、

「兄の霊力は安らぐな……」

ポツリと朽木隊長が呟いた。

「あ、ありがとうございます。」

「兄の仕事を少し見に行った。」

何時だろう?
全然気付かなかった。
特に今日は一人で作業をこなしていたから余裕もなかった。
見られていたなんて……
なんだか恥ずかしくなって俯く。


「恥じることはない。」

気配で俯いたことがバレたらしい。
思いがけず優しい声に顔をあげる。

「真剣に取り組む兄は素晴らしい。……美しいと思った。」

「っ!……」


ビックリした。
思わず手を離して朽木隊長の顔を見てしまった。

「……っ。そんなに見るな……」


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