第5章 四番隊のお仕事2
目を閉じた優姫の唇に阿近の唇が触れた。
僅に開けた隙間からまた解毒剤が流し込まれる。
離れては合わさり、ゆっくりと解毒剤をのまされる。
もう何度唇を合わせたか……
「これで終わりだ。」
阿近さんが呟いて最後の薬が流れ込んできた。
こくり、飲み干すと同時に割り開かれる唇。
ぬるりと侵入してきた舌に驚いて目を開ける。
慌てて離れようとすると後頭部に手を回されて押さえられる。
「ん、んん……」
非難の言葉は阿近さんの唇に飲み込まれて、ますます差し込まれた舌が自分の舌に絡まる。
舌を嫐られ吸われるうちに身体から力が抜けて阿近さんの胸にもたれ掛かっていた。
ようやく激しい口づけが終わり阿近さんを見上げる。
「解毒剤が効くまでまだ時間がかかるから、少し身体の疼きを解消してやるよ。」
サッと両腕をとられ、背中にまわされた。
「やっ、何ですか?」
あっという間に縛り上げられていた。
「さぁ、これで隠せない。」
意地悪な笑顔の阿近さんが死魄装の胸の袷を思いきり引っ張り広げてしまった。
露になった裸の胸。
「やっ、いやっ!見ないで!」
慌ててその場に崩れ落ち、屈んで胸を隠そうとした私の肩を阿近さんが押さえつけ、仰向けに倒してしまう。
背中に回されて縛られた腕のせいで胸の膨らみをつき出すような格好だ。
「見ないでくださいっ!やあっ……」
半狂乱になって叫ぶ。