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その胸に抱くのは~BLEACH~

第5章 四番隊のお仕事2


「何するのかって、口移しだ。」

文句あるのか?と言いたげな顔。

「だから、もう自分で飲めるので薬を下さい。」

「俺が口移しで飲ませたいからだめだ。嫌なら飲ませねぇぞ。」


何て脅しだろう!!
どうしよう、薬は欲しいがこれ以上恥ずかしい思いをしたくない。
さっき合わせた唇の感触……
媚薬のせいだとは思うけど、凄く気持ちよかった……
思わず自分から舌を差し出してしまいそうなほど気持ちよかった……

自制心に自信が持てず悶々と考え込む私を阿近さんが面白そうに見ている。
なかなか答えられずにいる私に焦れた阿近さんが

「飲みたく無きゃいいけど、隊長が作った媚薬だからな、二、三日は効果が続くぞ。」

この一言で覚悟が決まった。

「の、飲ませてください。」

この疼きが二、三日もなんて耐えられない。
だったら今恥ずかしい方をとる。
見上げた阿近さんがニヤリと笑った。

「口移しで飲ませてください、阿近さん。っておねだりしてみな。」

この人、絶対サドだ!!
自分の顔が真っ赤に染まったのがわかった。
おずおずと口を開く。

「く、口移しで……の、飲ませてください。阿近さん……」

何とかやっと言い終わって涙が浮かんだ目で阿近さんを見上げると、悦に入った表情……

「よしよし、良い子だ。」

阿近さんが優しく頭を撫でる。
ご主人様とペットになったみたい。
凄く恥ずかしかったのに、頑張ったなって誉められてるみたい。
今私は媚薬でおかしくなってるんだ。
でなければこうして撫でられるのが気持ちいいなんて、嬉しいなんて思うのはおかしいもの。
気持ちを誤魔化すようにそっと目を閉じた。

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