第5章 四番隊のお仕事2
合わせた唇の隙間から少しずつ、ゆっくりと薬が流し込まれる。
痺れで感覚のない喉を詰まらせない様に、液体が嚥下されていく。
口の中の薬がなくなるとまた瓶から含み、何度も唇が合わせられる。
ようやく瓶の中の薬を飲みきった頃には意識がはっきりしないほど溶けきっていた。
ボンヤリと阿近さんを見上げるとサディスティックな笑顔……
「気持ちいいか?もっと啼かせてやるぜ。」
「も、だめ……変にな……るぅ……」
あ、言葉が出せる……
薬が効いてきたんだ……
回らない頭でそんなことを思った。
再び近づく阿近さんの顔。
今度は明確な意思を持った口づけが降ってきた。
強引に差し込まれる舌は優姫の舌を絡めとる。
「んっ……ふっ……あんっ……」
甘い喘ぎ声と舌が絡まり合うぴちゃぴちゃという水音が部屋に響く。
口腔内を好き勝手に蹂躙する長い舌。
混ざり合う互いの唾液を嚥下しながら強烈な快感に身を任せた。
痺れが切れてきた腕は阿近さんの胸元を掴み、すがり付いている。
下半身は初めて感じる甘い疼きに無意識に腿を擦りあわせていた。
凄く恥ずかしいのに止められない。
今は自分から舌を絡ませ快感を貪っている。
阿近さんの手がふわりと耳朶に触れた。
「んあっ……やぁっ」
ゾクゾクとした快感が背筋を突き抜ける。
背中を反らせて反応する私を阿近さんが見詰める。
「耳が弱いのか?」
意地悪そうにつり上がった唇が今度は耳に触れてくる。