• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第27章 永久に碧く~願い~


目を冷ましたのは、温かい暖炉の前だった。



身体には毛布が掛けられ、足元には先ほどの真っ白い大きな犬が寄り添うように眠っていた。





状況が理解出来ず、辺りを見渡しながらゆっくりと身体を起こす私に、部屋の奥から女性の声が聞こえてきた。





「やっと起きたかい?

アンタ…運がいいね。
あの雪崩に巻き込まれたのに生きてるなんてさ。」



その女性はぶっきらぼうにそう言うと、ホットミルクの入ったカップを手渡してくれた。



カップを受け取る私の指先は赤く腫れ上がり、所々に切り傷のようなものが出来ていた。



「アンタ、兵士だろ?
今日はここに泊まってくといいよ。

夜の山歩きは危険だ。」





この山に住む狩猟民族だろうか。



女性の身なりから私はそう思った。





「助けてくれて、ありがとう。

ねぇ…もう1人いたでしょ?
あなたに助けを求めた男子兵士。」





私の問い掛けに、彼女は少し戸惑った表情を浮かべた。



その表情に、私の心は妙な胸騒ぎを感じる。



「不思議なんだ…。」と深いため息をつきながら語り出した女性の言葉に、私は愕然とした。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp