【進撃の巨人】 never ending dream R18
第27章 永久に碧く~願い~
「サラ…。
実は、サラにひとつだけ頼みがあるんだ。」
「…何?」
「…ミケを、頼んだよ。」
この状況下で、どうしてロイが突然そんな事を言い出したのか…私は不思議でならなかった。
ロイとミケは同郷の幼なじみであり、唯一無二の親友だ。
“頼んだ”とは一体どういう事なのだろう?
困惑する私に、ロイは少し恥ずかしそうに笑いながら話し続けた。
「ミケは…あまり感情を表に出さないし、口数も少ないほうだと思う。
それでも、サラといる時はいつも楽しそうによくしゃべるんだ。
俺は…サラとミケが組めば、壁外にいる巨人を絶滅させる事も夢じゃないって思ってる。
だから…これは俺の勝手な“願い”なんだけど…
これからもミケの側にいてあげてほしい。
ミケを幸せに出来るのは…サラしかいないから。」