第8章 8章
黒尾side
でも俺の可愛いなぁって印象がかわったのは
『その作り笑いものみたいな笑顔やめて』
そう言われた時
正直びっくりしたと同時に
本気で面白くなって笑ってしまった
だってさ、普通初対面でそんな事言うかよ?笑
さすが木兎の、幼なじみだな笑
でも俺が普通に笑うと
彼女は少し安心したようで案内してくれるらしい
あ、ちなみに、俺道わかんないからってのは嘘ね
全然マップ見たらいけるから
ただ奈々ちゃんに話しかける口実
奈々ちゃんはなかなか
名前を聞いてこないし名乗らないから
うっかり奈々ちゃん、って呼んじゃいそうになる
まぁ、そんなところでしくじる俺じゃないけど
…ていうかさ奈々ちゃん
君、迷ってるよね?笑
黒「さっきと同じところ回ってるよね?」
ときくと奈々ちゃんは
『わたし春まで東京に住んでたの!』
うんうん知ってるよ
要するに君は最初から道がわからなかったわけね
仕方ないから俺が案内することになった
すると後ろから『ね…こま?』
という声が聞こえて
ああ、俺のジャージの文字読んだのね
奈々ちゃんが、ねこまっていう学校なの?
って聞いてきて、部活はどこなのって聞いてくるから
バレー部って言って名前を告げた
そして名前をきく
ほんとはもう知ってんだけどね
『神咲奈々』
あーあ木兎赤葦、おれやっぱなんか持ってるわー