第6章 6章
お母さんとお父さんにはまた迷惑かけるけど
もうこれ以上2人に迷惑はかけたくなくて
親に県外の高校に行きたいって言ったら
なんとなく察してくれて
OKをしてくれた
ほんっとにありがたい
けどどうして青葉城西を選んだかというと
特に意味はなかった
お父さんが
いろんな学校のパンフレットを
持ってきてくれて
その一番上にあった学校が
青城だっただけ
だからわたしは青葉城西高校に行くことに決めた
でもどうしても
県外に行くことを2人に言えなくて
2人に内緒で受験して
2人に内緒で合格して
2人に内緒で家を借りた
そして2人に言えたのは引越しの前日
ホントは言わないで
内緒で引越しもして
宮城についてから連絡しようと思ってた
けど引越しの前日
2人の部活はちょうど午前終わり
わたしが荷造りをしてたら
部屋に入ってこられてバレちゃった
さすがの冷静な京治も
これにはびっくりしてたみたい
あんまり表情変わってないけど
いとこで幼馴染みだからわかるよ
まぁ光太郎は相変わらず馬鹿で
木「え、奈々
どっか旅行すんのか?」
さすがのわたしも呆れた