第6章 6章
先にわたしの家に京治と入る
家に帰ると誰もいなかった
うちの母は特にお金に困ってた訳もないし
むしろ裕福だったと思うけど
わたしがだんだん荒れ始めてから
パートを始めた
から7時くらいにならないと
帰ってこない
だから今は京治と家に2人きり
まぁでもゆーて、いとこだから
そんな楽しい雰囲気になることもなく
『先にわたしの部屋行ってて
飲み物とか持ってく』
赤「わかった」
なるべく2人きりにならないように
京治を先に部屋に送る
だってなんか2人きりは気まずいから
赤「ねぇ」
『はい!な、なに??』
え、わたしの部屋早く行ってよ
赤「なんか手伝おうか?」
もう優しくしないでよ
わたし2人のこと裏切ったも同然じゃん
『ねぇ、京治はわたしのこと怒ってないの?』
赤「怒ってないよ
なんか髪の毛染め始めて
ほかの人たちと仲良くしても
喧嘩をしてたとしても
奈々は奈々だから
それに奈々がそうなったのは
俺達も原因だと思うから
俺に怒る権利はないから」
京治が怒ってなくて本当に良かった
もしかしてこれって
わたし昔みたいに戻れるのかな?
赤「けど―――
一つだけ言いたいことはあるけど
言っていい?」
え、なんですか??
やっぱり説教かな
赤「怒ってはないけど
出来ることなら
俺はまた奈々と昔みたいに戻りたい」