第6章 6章
でもわたしが悲しむことは
自分が勝手に勘違いしてやったことだから
なんか違う気がして
そのまま帰ろうかとも思ったけど
最後の時間の授業はでた
わたしが悲しんでいいわけないんだから
そして、そのまま授業をうけて
帰りのSHRを終えた
帰ろうと思って帰る準備をしてたら
木「奈々ーーーーーー!!
一緒に帰ろうぜ」
廊下から光太郎の声が聞こえた
びっくりして廊下を見ると
光太郎と京治がいた
でもふたりと一緒に帰る勇気はない
光太郎がそうは言ってくれても
京治が許してくれるとは思えない
からどうしても廊下に出ることが出来なかった
赤「奈々、早く帰ろう
木兎さんがうるさくてみんなに迷惑かかるから」
あーあ、
やっぱり京治も光太郎も優しすぎる
でも京治の言葉は光太郎と違って
少しだけど小学生の時から
わたしにとって特別だった
まぁたぶんいとこだからなんだけどね
だから、京治がそう言ってくれたことが
すごく嬉しかった
(木「え、おれは??」
しょぼくれられても面倒臭いからね
『はいはい、嬉しかったよ』)