第6章 6章
そしてわたしは京治と光太郎と連絡すら
取らなくなった
お母さんはほんとうに放任主義な方で
わたしが荒れていった時にも
何も言わなかった
それだけはありがたかった
わたしは本当に喧嘩が強かったらしく
すぐに仲間は増えていった
正直楽しかった
京治と光太郎がいなくなった
寂しさをみんな埋めてくれた気がしたから
そんな日々が軽く2年くらい続いたある日
2年もヤンキーみたいな人たちと話してたら
そりゃ敬語も使えなくなるよね
そのみんなと過ごす日々は楽しかった
でも間違ってるって思うことも多くて
だんだん京治と光太郎と
いた時みたく笑えなくなってた
中3の春くらいだったと思う
この頃もう2人は高校生だった
でも同じ校内にいるわけで会うことはあるけど
ずっと京治と光太郎のことは
話しかけられても無視したりして避けてきたのに
たまたま保健室に授業をサボりに行ったら
光太郎とあった
光太郎は少し驚いた顔をしたけど
すぐに昔みたいな笑顔を見せてくれて
木「よお、久しぶり
元気だったか??」
まるで昔に戻ったかのように錯覚した
そこで気づいた
わたしってすごい間違ってたんだってこと
こんなことして寂しさを紛らわさなくても
きっとふたりはいつまでも一緒にいてくれたのに