第26章 映画
23歳時
気を使わせて遠征に行かなくていいといった情報は
68ページ参照。
恵土「なあ、蒼也。
肺結核の潜伏期間って2年だったよな?」
壁にもたれたまま隣に居る風間に
壁に背をあずけた恵土が、床に座ったまま尋ねる…
風間「はい。
感染してから2年の内に発病することが多く
免疫力が弱まっている時は結核菌が再び活動を始め
発病しやすい状態だと考えられています。
抵抗力のない人…
例えば、お年寄り、過労、栄養不良、病気による体力低下などには特に注意が必要です」
恵土「お前凄いね;」←戦闘ばっか
風間「普通レベルです」←医師志望
恵土「で…
抵抗力が上がれば、治ると思うか?」
風間「基本的には治ると思いますよ」
恵土「そうか…
私さ…
あの戦いの時、本当に楽しかったんだ…
皆が、私を足止めできるぐらい成長できた。
そう感じていられたから…(微笑」
風間「…どうしたい?
ブラックトリガーにでもなると言ってたが」
恵土「!
聞かれちまったか^^;」
菊地原「正確には僕が聴いてたんですけどね。
サイドエフェクトで伝達して」
恵土「あ~。エネドラッド…
じゃなくてエネドラ戦で使ってた奴か。
それ以前から使ってたよなぁ」
菊地原「あんたから教わったんですよ。
…忘れたんですか?
50時間でも付き合ってくれたこと」
恵土「…忘れるわけないだろ。
っ!
げほっごっぐっ」
左手で口を抑えながら、血を吐く中
菊地原「!大丈夫ですか。
ほら、すぐベッドに」
恵土「バカ…汚れるだろ」
血を被りながらも肩を支える菊地原
菊地原「…あんたのためなら、いくらでも汚れてやりますよ。
あんたが汚れてるなら
こっちは真っ黒ですから、汚れの内に入りません」
恵土「っ(つー)
バカヤロウだな…本当に;(震え」
その言葉に、涙を流した…
何度もそれに触れることに拒絶され続けたから
なおさらに嬉しくて…
菊地原「…言ったでしょ。
何度でも引き戻すって…
僕の番ですから、やる間なんて与えませんよ」
恵土「…(こく)
頼りにしてる」
そして…
恵土は、風間と歌川が医務室から運んできたベッドに横になった。
心配する皆に囲まれながら…
(12月19日AM7:06更新、837~843(7ページ))