第26章 映画
恵土「しくしく);;」
矢印にやられてから倒れたまま涙を流す恵土に対し…
木虎「ズーン)…;」
床にひざまずいたままでいる木虎
それらに対し、もう一人の弟子である緑川は…
緑川「恵土先輩~。木虎ちゃん。
元気出してって;(ゆさゆさ」
揺すりながら言うも
沈み込んでいる二人には無意味であった…;
じゃあ、これもいれよう
これもいれようと盛り上がる中…
最初にもっていたトリガー…
始めて作り出した日本刀そのものに見える
柄と鍔が金色で、刃が音色の弧月を構える…
柄にリングのようなものがついており
シールドを分子レベルの分割して繋ぎ合わせ
ロープ状にして、ぶん回したりもしていたわけなのだが…
陽介「うおおお!!
かっけええーー!!!!!」
太刀川「いかすじゃねえか!
何でそのままのデザインにしなかったんだよ弧月!!」
恵土「派手すぎるんだって^^;
目につくから隠れ辛い。
でもまあ…
あの当時、その意味も解らずに振るってたからな;唯一だった」
『うん、知ってる』
過去の映像を見てた人たち皆が知っていた…
そんな中…
持ちたいと騒ぎだす人たちが次々に出始め…
黒江に指導していた時…
恵土「!…ごふっ(くらっ」
風間「!」
どさっ
突如として崩れ落ちた。
黒江「!風間さん!」
即座に医学を学んでいる風間を呼ぶと…
言われずともすぐ傍に来ていた…
風間と秀次が…
恵土「げふっ」
風間「!…これは…喀血?」
即座に上半身を起こさせながら、血を吐く姿に呟く中…
秀次「答えろヴォルフ!
恵土に何をした?体で何が起きている!?」
風間「まさか…
夜遅くになると、何度も咳をしていたのは…
風邪をこじらせたことによる後遺症ではないということか?…
一体何で」
ヴォルフ『…労咳だ』
風間「!」
ヴォルフ『今まで、空間ごと影響を押さえ込んでいた。
就寝後でなければ症状が出ないように…
どうやら2年前、風邪をこじらせた時に感染していたらしい』