• テキストサイズ

鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第15章 創痍(そうい)




それから後…

大規模侵攻による被害の責任がボーダー全体に及ぶのを避けるため
ボーダー幹部の根付は、記者会見で修個人をスケープゴートに仕立てようと計画していた。


だが、修は集まった記者たちを前に

自分の思いを語り、場の空気を一変させる。


記者「我々が訊きたいのは
君が原因で失われた32人の若者の人生を
君はどう埋め合わせるつもりなのか

君がどう責任を取るのかということだよ!」

三雲「取り返します」

その言葉に反応する根付


三雲「ネイバーにさらわれた皆さんの家族も友人も
取り返しに行きます。

「責任」とか言われるまでもない。当たり前のことです」

根付(馬鹿者…!!ペラペラと…!)

どういうことだ?とのどよめきがが広まる


『ネイバーフッド遠征は機密事項』


唐沢「だが…(流れが変わった」



それと同時に

遠征が、これから行われると城戸司令により明らかとなった。


城戸「…彼の言った通り
現在ボーダーでは連れ去られた人間の奪還計画を進めている。

既に、無人機でのネイバー世界への渡航・往還試験は成功した」


根付(城戸司令…!)

『これから行く』という事にする。


その意図を遊真も察した

記者「危険ではないですか?
32人を救うために更に犠牲が出る可能性が…」

城戸「…そうか。
君たちはこの場合
『将来を見越して「たかが32人」は見捨てるべき』という意見だったな」

記者「……!!」

場内を黙らせた城戸はこう続けた。


城戸「今回の奪還計画は
第一次侵攻での200人以上の行方不明者も対象とする
過去最大の長期プロジェクトになるとし

そのために
プロジェクトへの市民の理解と参加を期待する。

人員については、基本的にはA級以上の隊員で希望者の中から選抜する。


無論、その人員の中には
今も入院している彼女も含まれています。

以前より希望していましたので」

「おお!!」

驚きに包まれる中

記者たちは三雲が参加するのかは気になっている様子で


城戸「彼が遠征に参加できるかどうかは
単純にその条件を満たせるかどうかで決まる」

修「はい わかっています」


報道陣には、その奪還計画のネタを提供した形で

記者会見は終了となった…

/ 1782ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp