第15章 創痍(そうい)
そんな修と遊真、千佳に
A級昇格のためのB級ランク戦の幕が上がる。
2月1日(月)、三雲隊(玉狛第二)
ボーダーB級ランク戦開始
それがあると、明らかになってから
病院に帰る三雲たちだったが…
三雲「なあ、空閑」
遊真「ん?」
三雲「…恵土先輩、無事なんだよな?」
遊真「…医者が言うには、何とも言えないらしい。
命に別状はないと言っても、意識が戻らなければ話にならない。
それでなおかつ、現在進行形で
あれから一度も目を覚ましていないからな(溜息」
三雲「…そうか」
遊真「気になるのか?
まあ、こっちもこっちで
2月1日に見に来て欲しいってのもあるが」
三雲「いや…
本当に重体みたいに話されてたから気になって;(汗」
遊真「気にするな。
まずは怪我を治す方が先決だろ?」
三雲「ああ」
それから…
大規模侵攻(1月14日(木)PM4時頃)で意識を失ってから
2週間と3日と6時間26分経った頃…
1月31日(日)PM10:56
恵土「…ん」
今まで身じろぎさえなかった体が、動き出した…
目を開けるとそこは、知らない天井で…
恵土「どこだ?…ここ)
っ;」
動かそうとすると、まだ痛みが残っていた
仕方なく、体ではなく頭を動かして右を見ると…
木虎「すー…すー」
隣で寝息をついている木虎が見えた
恵土「…藍?」
木虎「ピクッ)…ん…!」
その言葉に、少しながら反応し
目を開けてから、驚きに満ちた顔をしていた…
恵土「?…どうしt
木虎「恵土…先輩!(震え涙&微笑」
目を細めながら嬉しそうに笑い、震えながら涙を流し…
恵土へと抱き着いていた…
恵土(あれ…昔にもこんなことがあったような気が)
ベッドに横になった状態で
右から抱き締められたまま、ふと考えて思い出す…
風間「…二度と、こんな真似はするな」
恵土「…うん…ごめん。
昔と同じことになってるな^^;
(木虎を庇って怪我した時と同じだ」
同じく傍に居た風間の言葉を聴く中
苦笑ながらに恵土は謝った
たくさんの心配をかけたことを…
そうして…
星々の輝きと共に、木虎の嬉しそうな笑顔がその瞳に焼き付いた…
(10月28日AM2:38更新、364~371(8ページ))