第15章 創痍(そうい)
ソフィア「恵土…
私たちのことなら、もう大丈夫^^
安心して…
自分の幸せを求めてあげて…(微笑)
(恵土の心臓を動かそうとする遊真を見つめる)
そうじゃないと、どちらも辛いばかりでしょ?
それよりも…
幸せになって、笑顔で過ごして(愛おし気な瞳&微笑」
恵土「…母…上…」
抱き締められながら言われ、驚きに包まれる中
足からずんずん沈んでいく…
と同時に、ここにはいられないことを理解した…
そんな中
伝えたいことを整理しようと、必死に頭で葛藤していた…
今、何を伝えればいい?
愛している。
もっと話したい。
大好き。
私も護りたかった。
一緒に居れて幸せ…
いや…
それよりも、今は…
今、母上に伝えたいことは…
恵土「…きっと…」
ソフィア「!」
恵土「きっと、また会いに行くから!
私も…ずっと…(涙)
ずっと、皆を愛しているからっ!!」
ソフィア「…^^(涙&頷」
恵土「だから…母上っ…
その時まで…また…(微笑&涙&左手を伸ばす」
差し伸ばされた手
それをソフィアが取りながら
その後ろに、皆の満面の笑顔が垣間見える…
恵土「つー)…ありがとう…皆(微笑」
思わず浮かんだ涙…
それが零れ落ちる中…伝えた…
あの当時、伝えたかった想いも…言葉も……
その笑みも…
そうして…
視界の全てが、白い光で満たされ…
だあんっ!!!!
遊真の願い…
再び、心臓が動いて欲しい…
生きて欲しいという想いと共に放たれた一打と共に
恵土の意識(魂)が、体へと戻った…
と同時に
ピッ…ピッ…ピッ…
弱々しくも、辛うじて脈が戻った…
その後…
無事に処置も済み、生き永らえる結果へと繋がった…
迅「そうか…
もう大丈夫だ(微笑)
どっちも死なないよ」
微笑みながら説明される中、時は進む…
死んでいれば
決して越えられるはずのない、夜を越えて…
瞬く星々のもと、数多の希望を乗せて…