第15章 創痍(そうい)
心臓が止まる少し前…
真っ暗な暗闇の中…
仰向けのまま、ふと目を開ける。
すると、そこには…
光と共に、死んだはずの皆が浮かび上がっていた…
恵土「!…」
会いたかったものとの邂逅が、そこにはあった…
思わず立ち上がると
立っている場所が水のようにまとわりついてきた
それを振り払うかのように走り出す…
そして…
手を伸ばした先に、あるものを掴んだ…
「…久しぶりね(微笑」
恵土「母…上…」
「^^」
その手を握りながら、満面の笑みを浮かべる母…
金色の髪も、焦げ茶色の瞳も、愛おし気に向ける眼も変わっていなかった…
恵土「っ…;(ぎゅうっ!」
それを思わず、目に涙を浮かべながら抱き締める中
それに驚く母上(ソフィア)
恵土「会いたかった…16年間…ずっと…
ずっと、会いたかった;(涙&震え」
ソフィア「…私も、会いたかった^^
こんなに大きくなって…(微笑&頭撫」
恵土「母上…あっちでも幸せだった?ぐすっ」
ソフィア「ええ(微笑」
恵土「ちゃんと安心して、幸せに過ごせれた?(涙」
ソフィア「ええ!^^(頷く&涙がにじむ」
恵土「良かった…;
本当に、よかった;
…ただいま、母上…(ぎゅぅ」
ソフィア「…(微笑)
…実はね…
皆も、すぐそこにいるのよ?」
恵土「!父上たちも?」
ソフィア「ええ。
…でも、そうしたら…
二度と、あの場所へは戻れない」
恵土「?あの場所?
…あの場所って、どこのこと?」
ソフィア「…あなたの帰りを、心から待っている人…」
恵土「…?
父上や母上以外にいたっけ?(きょとん」
ソフィア「頷)ええ。
長年の間、やっとできた大切な人たち…
覚えてない?三門市にいる人たちのことを…
あなたが助け続けてきて、助けられ続けてきた人のことを…」
恵土「…!…皆…」
その言葉に、ふと思い返される皆の姿…