第14章 大規模侵攻
そうして屋上に行き
恵土「お。
奈良坂に古寺、お久しぶり~(手を振る」
奈良坂「昨日会ったばかりでしょう?」
恵土「ナイスツッコミ。
それでは南東へ向かっていってきます!」
古寺「人型近界民討伐の加勢ですか?」
恵土「違う違う(手を横に振る)
これからの襲来に合わせて
市民の救助と、トリオン兵の掃除だ」
奈良坂「…なるほど。
城戸司令には許可をもらったんですか?」
恵土「好きに動いていいって言われたから、いいと思うよ?
じゃあ、行ってくる…」
そう言いながら、壁のへりに立ち…
古寺「ちょっ!;トリオン体にならないと!;」
前へ倒れ込んで落ちていこうとする恵土に対し
慌てながら話しかける古寺だったが、時すでに遅し…
ひゅうううううううう
屋上から、地面を向いたまま真っ直ぐに落ちていく中
マンションと、ボーダー本部の屋上の中間ぐらいに差し掛かった直後
恵土「…天翔」
ボーダー本部の壁に触れないよう
足元に、グラスホッパーとシールドを同時に使い
凄まじい速度(時速280km)で、南東へ向けて飛んでいった…
それと同時進行で
一般人がいる場所と、そこからの避難経路については
全てのトリオン兵を倒していき、トリオンで文字を浮かばしたりなどの補助をしていった…
城戸「なるほど。
南と東の中間にまで踏み入っていたトリオン兵を駆除するつもりか」
鬼怒田「それまでのトリオン兵は
大部分、倒してくれていましたからな」
根付「実質、人型近界民との戦いが正念場と言うことになりますな」
その頃、忍田本部長は
エネドラと闘うため、訓練室へ向かっている真っ最中だった…
戦闘が終わってから後、風間たちもまた
恵土が、迅の予知による死の宣告を受けていたことを知った…
風間「…死ぬ確率はいくつなんですか?」
忍田「生き残る確率は
1%にも満たず、数値にして0.2%らしい。
しかし、無理を押してでも行ったのは…
こんな自分でも、助けられる人がいるからだと言っていた」
風間「…恵土先輩らしいですね」
それ以外、言葉は見つからなかった…