第14章 大規模侵攻
恵土「だがな…
私があった人間ってのは…
黒ばかりがはびこる腐った、穢れはてたものばかりだった…
どす黒くて、人が多いと山ほど見えてうんざりしてくる…」
三輪「だから小さい頃から
人が多い場所には行きたがらなかったのか…」
恵土「うん。
見えているのに、見えてない振りをしないといけない。
そういう風に好き勝手にされる側の気持ちが解るから
自分自身は、裏でそういうのをしないようにしている…
逆に、されている気持ちが解るからこそ
自責の念で、自分まで苦しくなっちまうのも理由にあるんだが…
それでも…
そんなこと、当たり前って顔をしてやがる…
している奴等は、いつだってそうしてくる…
口を開いては責任を取らない。
自分たちはそんなことをしていない。
聴かれれば、お前について言っているんじゃないって感じでな…
そんな奴等のためになんて戦えるか。
ましてや死ねるかよ。
でも違うんだ…
それ以前に、そいつも私も人だから。
痛みを味あわせないために
同じような悲劇を繰り返させないために助けるってだけだ。
私の護りたい人は、自分で決める。
それでも…結局は、複雑に全員に絡み合っているから
全員ってことになるがな;」
三輪「…じゃあ、死ぬつもりはないんだな?」
恵土「死に切れるかよ!
まだ、秀次の嫁さんを見て
秀次の過去のあんな話やこんな話もしてないんだから!(くわっ!」
三輪「やめろ!!;」
すぱこぉ~ん!!
恵土「秀次…
ありがとう、愛しているよ^^
こんな私を受け入れるだけでなく、大事にしてくれてさ^^//」
三輪「…そう思うなら、今まで通り生きろ」
恵土「他の人が聴いてたら偉そうにって言われるかもね」
三輪「言われようが無視しろ。
人の口なんぞ何億もある、
一個一個拾い上げて言ったらきりがない。
人の口には戸なんて建てられないようだしな。
俺も、確かにうんざりはするな。
それでいながら手のひらを返したような態度を取る奴だっている」
恵土&三輪『だったら最初からするなって感じだ』
結局の所、考え付いた先は同じだったようです…