第13章 模擬戦
恵土「受け止めれるわけがあるかよ…
16年余り、ずっと話さずに耐え続けてきた痛みが
どれだけちっぽけだと思って、言ってやがる!!」
三輪「俺は本気だ!!
小さい時から、ずっと助けてきただろ…
せめて、何かさせろ!!
何もさせないまま、自分は大丈夫な呈を装って!
満面笑顔を向けて、からかって…
本当は辛いくせにっ…
そんな事も話せないで、何が姉弟だ!!」
恵土「…何でだよ…」
三輪「?」
恵土「どうして、そこまで想えるんだよ…
こんな…人の血で汚れたクズを…
こんな私を、どうしてそこまで求められるんだよ…」
その瞬間、姉が死んだことで自分のせいだと悩んでいた
そんな過去の自分に恵土が言った言葉が、胸の奥でうずいた…
(267ページ参照)
三輪「…俺が、そう望んでいるからだ。
俺は、恵土の過去を全部は知らない…
それでも…
苦しいのなら、一緒に分かち合いたい…
小さい時から、ずっとそう望んでいたように…
あんたが、俺にそう望んでくれていたように!
あの当時、悩んでいた時に
何度もすぐに駆けつけて助け出してくれたように…
俺にも助けさせろ!!」
恵土「ぽかん)…」
三輪「俺が笑顔で幸せにいられれば
それだけで自分は幸せだと、昔言ってたな…?
俺も、同じだ…
だから…頼む…」
そう言いながら、恵土の頭を自らに引き寄せ
胸の中に、頭をうずめさせた…
恵土「秀次…苦しい;」
三輪「あんたがどれだけ苦しもうが
俺はあんたにはなれない…
それでも…これだけは言わせてくれ…
あんたが生きることを望んでいる奴は、ここに居る…
あんなスキンシップのやり取りの度
「死ね」と、どれだけ口で言おうが…
心では…生きて欲しいと思っている…
だから…頼むから……
死なないでくれ…
あんたまで、俺の前からいなくならないでくれっ…
一生のお願いだから…(ぎゅぅっ!)
消えるな…(ぼろぼろ」
抱き締めながら、語られる想い…
それは、涙と共にあった…
(10月18日AM更新、297~305(計9ページ)
遅れた分、多めに更新しました)