第13章 模擬戦
その後も…
菊地原と同様に、太刀川を倒し
出水に対しても
恵土「アステロイド×シールド、バルブ!
バルブ×ハウンド、流尾(りゅうび)!」
シールドで押さえ込まれたトリオン=
バルブ内にあるトリオンを
周囲のトリオンに対して防ぐように
ハウンドとして設定してから、グラスホッパーで放出させ
恵土「ヴォルフ!」
オオカミの形に変化し
恵土以外の生きているトリオン体に襲い掛かる
最後の最後には…
恵土「バルブ・フルバースト!一点放出!」
どっごぉ~ん!!
原子爆弾以上の大爆発が起き
恵土「なあ
私のトリオン、どれだけ減ってる?」
「恵土先輩の…トリオン量ですが…;
0.0001割しか減ってません(汗」
恵土「う~ん。そんなに使ってなかったか;」
それで結局の所…
全勝、無敗、かすりもせず
『S級伝説、やっぱ半端ねぇ;』
見ていた人たちがざわつく中…
三輪「おい、迅…」
迅「ん?」
三輪「こんな恵土が
どうやったら死ぬっていうんだ?;
想像もつかん」
迅「…たぶん
誰かを庇って、致命傷を負うことになる。
その後…何かをされて、死に至る未来が見えた。
でも、未来は変えられると思う。
無限に存在している中で、唯一助かるとすれば
お前が1秒でも早く駆けつけられた時だけだ。
幸いにも…
その現場に近いのは、お前以外いないんだ^^;」
そう言いながら恵土を見やると
恵土「相変わらず弱いな」
太刀川「やかましい!
見てろ?絶対当ててやるからな(にや」
恵土「期待してるよ(にや」
そう言いあいながらハイタッチを交わしていた…
恵土「お前も凄かったぞ、出水^^」
出水「いやいや、無理げーでしょやっぱり^^;」
腕を首にまわして、肩を組んだり
それらを見ながら、ふと微笑んでいた…
殺された自身の母親が
あぁいう風に明るく、優しく接してきてくれたことを…