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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第13章 模擬戦




遊真「なら、どの国の近界民かはっきりさせるか?
俺の相棒から、割り出せるかもしれない。

どうせやるなら、本気でやった方がいいだろ?」
三輪「ふざけるな!
お前の力は借りない!

近界民は、全て敵だ…
たとえお前が恵土のいとこであったとしてもだ!(睨」

口をはさんだ遊真を睨んでから、怪談を登っていく三輪


米屋「おい、秀次!どこ行くんだ?」
三輪「会議に出る!」

恵土「待てって秀次!」
三輪「ついてくるな!」

恵土「こっちも会議に呼ばれてるんだよ!

遊真を殺すんなら是が非でも止めるぞ!」
三輪「殺せるか。
ボーダーの規定を思い返してみろバカ」

そう言いあいながら会議室へ向かっていく二人…


米屋「やれやれ。
真面目な奴らは辛いねぇ。

お。そういえば戦う約束してたよな?
今すぐいっちょバトろうぜ?(微笑」

そんな言葉と、遊真との会話を小耳にはさみながら…


三輪「…憎くないのか?」

恵土「遊真は遊真だ。
それと同じように、秀次は秀次。

全員が全員ひとくくりにしてたら、大事なもんまで見失う。


私は幼い時、近界民に全てを奪われた。

近界に行っても、接され方は変わらなかった。


それでも
近界民を快く思ってない連中もいた。秀次たちみたいに。

そんな人たちに
またできた大切な人達も居場所もすべて奪われた。


人に失望して、絶望して…

人そのものの存在が嫌いになって、距離を置くようになった。


一人きりになってた時の私と、同じになって欲しくないんだよ。


誰にも、あんな思いを味あわせたくない!それだけなんだ!」
三輪「ふざけるな!!

俺たちだけ我慢してろとでもいうつもりか!?」
恵土「違う!

お前がそう思っているように
同じことを思って攻撃しに来ている人たちもいるかもしれないってことだ!

上からの命令でやってただけかもしれない!

それでも、それで許されるような問題じゃないって解ってる!


けれど…

それで全部を敵視したら、全員が敵に回るぞ!!」
三輪「そんな屁理屈、聴きたくもない!失せろ!!」

恵土「……悪い。
また、逆に混乱させるようなこと…

それでも、会議には出ないといけない。

ごめん」


そう言いながら

そっぽを向きながら、その後ろを歩いた…


視界に入らないように…嫌なことを思い出させないために…

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